ペットとの介護生活、無理をしていませんか?

カテゴリー:お知らせ

19年11月22日

現在介護生活をされている方はもちろん、うちの子は元気いっぱいという方にも、万が一介護生活が始まったとき「そういえばこんなことをどこかで読んだことがあるな」と、頭の片隅に置いていただけたら嬉しいです。

実は介護が始まったら最も大切なのは「がんばり過ぎない事」です。

大切な家族だからできる限りたくさんのことをしてあげたい。そう思うことはとても素敵なことです。けれど、ペットの介護には、排泄のお世話や、床ずれケアのための何時間かおきの寝返り、ご飯を食べさせる等、様々です。この子の為に、もう少し頑張ろう。その頑張りは少しずつ積み重なり、結果的に体力的にも精神的にも追い詰められて体調を崩してしまうこともあります。

介護生活はこの日に終わり、ということはなく、これからずっと続いていくものです。

ペットも飼い主さんもお互いに楽しい日々を過ごしていけるように、完璧な介護ではなく、頑張らずに長く続けていけるような「完璧じゃない介護」を目指してください。

何よりも、ペット達にとって一番の元気の源は飼い主さんの笑顔なのです!

介護の大きな手助けとなるのが介護グッズです。床ずれ防止の低反発マットもあります。ふんわりしていて、床ずれしにくく、当院でも使用しています。

ふらついて歩きにくい子には、散歩補助パンツや、バスタオルをお腹に通して持ち上げるという方法もあります。

立って入浴できない子には、全身をシャンプーするのではなく、部分的にシャンプーするのも良いです。今は水を使わずに汚れを浮かすことができるドライシャンプーというものも売っています。蒸しタオルで拭いてあげるのも良いですね。

また、排泄の問題も、ペットシーツを下に敷いてみたり、おむつを履かせてあげる方法もあります。

夜鳴きが困る。その解決方法の一つに日光浴があります。もちろん、鳴いている理由は様々です。体の痛みや寒さ、寝床が硬くて痛い、体調不良や環境への不満、寂しいから、など。その一つに、体内時計がずれてしまっているということも挙げられます。そのため、日光浴を通じて体内時計を正してあげると、夜鳴きが減る場合もあります。

それでも介護が大変な時はぜひご相談ください。獣医師、看護師と共に介護生活について一緒に考えていきましょう。

介護生活、完璧じゃない介護、そして、相談することで一人で抱え込まないということも大切です。

介護を通じて、飼い主さんの想いや頑張りは伝わっています。頑張り過ぎず、ペットと飼い主さん、お互いにより良い介護生活を目指していきましょう!