小さな動物にも透析が行うことができるように開発された最新式の装置です。従来の血液透析装置では出来なかった除水コントロールを始め、効率の良い透析を行う為の改良がされています。腎臓の機能が低下した動物の血液から尿毒素などを除去してきれいな血液にして体内に戻します。
GEヘルスケアジャパン製Brivo CT385
16列マルチスライスCT
CT(Computed Tomography)は3次元で確認できる画像診断として超音波検査やMRIと共にもっとも有用な画像診断法です。様々な角度からの画像読影や造影剤を用いた撮影により、病気の有無、腫瘍の場所の特定、手術適応症例の判定、手術範囲や方法の検討に有用です。また、門脈体循環シャントのように異常血管の走行を評価するのに、ずばぬけた能力を発揮いたします。
超音波診断装置は高周波のプローブを搭載しており、腹部の臓器の細かい構造まで描出でき、胃、腸管の構造評価なども行えます。また、造影剤を用いることで腹部臓器の腫瘍性変化をより詳細に評価することも可能です。 また心臓においては種々のドプラ法(カラー、パルス、連続波、組織)を用いることで、血行動態や心筋の運動性の詳細な評価が可能です。より確かな評価ができるよう、日立アロカメディカル製ARIETTA70 東芝メディカルシステムズ製Aplio という上位機種をそろえています。
人間の大病院では一般化されているレントゲン画像の新しいタイプです。当院ではいち早く取り入れ使用しておりましたがバージョンアップされた新しいシステムに変わりました。近年のデジタル技術の発展によりフラットパネルディスプレイ検出器を利用したデジタルX線検査の利便性が高まり、フィルムやCRプレートとことなった「高速・高解像度・低線量で安全」な画像検査が可能です。発射されたX線はフラットパネルディテクターに取り込まれ信号をデジタル化し、さまざまな画像処置により微細な病変も確認することが可能になります。撮影した画像は各診察室にて見ることができます。
CT撮影した画像を診断の精度を高め、組織のわずかな濃度差や構造をあきらかに表現し、よりリアルで診断価値のある三次元画像を作ることができます。一般の方々にも病変が理解しやすく、手術等にも役立つ画像が即座に作ることが可能です。
タワーのなかにEVIS内視鏡ビデオ画像プロセッサー、ユニバーサル光源装置、OESビデオシステム、高輝度光源装置、キャプチャーが装備されています。
胃内視鏡、大腸内視鏡、気管支鏡内視鏡など細いサイズから太いサイズまでいろいろの内視鏡を取り揃えていますので小さな動物から大きな動物まで対応可能です。電子内視鏡ですので画像が鮮明です。胃、腸や気管支の観察、組織検査に欠かせません。誤って食べた異物も開腹なしに摘出できることが多く、動物にとってやさしい治療が可能です。
硬性鏡は鼻腔や膀胱の検査などに用いています。組織検査も同時に行うことが可能です。
腹腔鏡は動物病院においても行われるようになっています。気腹装置を使うことによりお腹の中に炭酸ガスをいれ、臓器の確認や組織を採取することが可能で、特に肝臓の組織検査では役立ちます。避妊手術、大型犬の胃固定手術などにも用いています。 耳科用内視鏡は耳の中を鼓膜まで鮮明に観察処置することが可能です。確実な洗浄処置がおこなえることにより治癒率も向上いたします。 異物の摘出、鼓膜の確認、中耳炎の評価などにも確実で安全に処置を行うことが可能です。
皮膚の状態や耳道などがモニターに拡大され映し出されます。毛先、毛穴、皮膚表面の状態を評価することにより、皮膚病の診断に役に立ちます。
最も組織侵襲が少なく出血、腫脹、疼痛の少ないレーザーです。切開、止血、蒸散と多用途に使用できます。出血が少ないためハムスターなどの小動物にも用います。局所麻酔での手術にも蒸散、無出血切開に用いられやすく、猫の慢性口内炎の治療でも効果を発揮いたします。
新しい半導体レーザーは、特殊プローブやハンドピースが追加され様々な治療をおこなえるようになりました。
マイクロプロッセサコントロールの高周波非接地形(フローティングタイプ)の電気メスです。各種の電気外科手術において従来の電気メスと比較し、高い止血効果と切除効果を実現しています。電気メス機能に加えアルゴンビームコアギュレーターを搭載し、非接触、迅速かつ確実な凝固も可能にしています。アスペンリターンモニター、対極板監視機構、スマートセンス回路が搭載され、さらに安全に手術を行うことができます。
一般的に用いられている高周波のものに比べ組織のダメージが少なく、非接触の放電による止血も可能です。バイポーラによる止血機能は高く、繊細な手術にも対応できます。患者さんにやさしく、レーザーに比べ、切開機能が高いため時間短縮が可能です。ラジオ波電気メスも用意しております。
機械の先端から出る超音波振動により組織を切開凝固する超音波メスの機能と血管を圧着して切断する機能をあわせもっています。ほとんど出血なしで組織剥離をおこなったり、血管をシーリングして切開することが可能なため、乳腺摘出、肝臓摘出、腹腔鏡手術や無縫合の手術、多種多様な手術に使用できます。強い止血能力を持っており、脾臓摘出などにももってこいの機械といえるでしょう。避妊手術に使用するとはやく確実で痛みが少なくてすみます。避妊手術結紮部における無菌性肉芽腫が問題になっておりますが、糸を使用しないためリスクを減らすことができます。
超音波により腫瘍や肝臓のような軟組織は粉砕しますが、血管や神経など弾力性のある組織は粉砕しないという特性を利用して、大切な部分は傷つけずに手術することを可能にした先端医療器具です。神経を傷つけず骨を削ることも可能です。脳・神経腫瘍、肝臓切除、椎間板ヘルニアなどに使用されます。
プレートやネジを使ったAO手術、創外固定法、骨切り、椎間板ヘルニアなどさまざまな整形外科手技に対応できるように作られたシステムです。手術の正確さ手術時間の短縮に貢献いたします。
自由な形態に変化させることが可能で手術に応じた体位がとれます。手術が行いやすいだけでなく手術中の体位変換が簡単に行うことが可能です。とくに内視鏡を行いながらの体位変換から受ける恩恵は絶大です。
世界的に評価の高いドレーゲルの麻酔器を使用し、気化器はイソフルレン、セボフルレンを用意しています。人工呼吸器も秀でた機械で安心です。
心電図、SPO2、非観血血圧計、体温計、CO2、FiO2麻酔ガス濃度、観血血圧2chなどを計測することができ安全な麻酔に寄与しています。
手術中の患者様の体温が維持できるよう評価の高い保温器を使用しています。小さな動物では30分も麻酔をかけると体温が瞬く間に下がり35℃台に下がることもあります。ベアハガーは、新生児の救急用に開発された機械で、そのような環境でさえ、まったく体温を下げることなく維持することが可能な保温器です。小さな動物の手術に、状態が良くない動物の管理に役立ちます。
腫瘍に焼灼子(針)刺し確実に狙った部位のみを焼灼します。腫瘍は正常組織に比べわずかですが熱に弱い特徴があり、その温度差を利用して腫瘍を壊死させる状態に持ち込みます。焼灼子(針)にはマイクロヒーターと温度センサーが内蔵されており適温にコントロールできます。摘出困難な症例、出血しているが摘出できない症例、摘出することにより転移や癒合不全が予想される症例に利用されています。扁平上皮癌、メラノーマ、乳腺腫瘍、血管周皮腫、肛門周囲線種、口腔内腫瘍などでよい報告例があります。
オゾン療法はヨーロッパで主に発展してきた治療法です。ガン、悪性リンパ腫、自己免疫性疾患、ウイルス疾患(B型肝炎、C型肝炎、HIVなど)、慢性腎不全、膵炎、脳神経退行性疾患、動脈閉塞性疾患、アンチエイジングなどに使われます。
血液を採取しそこにオゾンガスを混合しオゾン化した血液をからだにもどす血液クレンジング、直腸経由でオゾンガスを注入する注腸法、オゾン化オリーブオイル、オゾン水による治療などを行っています。
鍼治療は注目をあびている治療です。神経疾患に対する治療として評価は高いものです。鍼を施術したあと通電して神経を刺激いたします。後ろ足の感覚がなくなり、まったく歩けなくなった症例でも、おどろくような効果がある例がよくあります。椎間板ヘルニアの治療として術後の治療としても多用しております。
神経的疾患や、ダメージを受けた皮膚、小鳥の脚弱症、術後の癒合促進などの治療用レーザーとして使用されます。血行を良くし、組織の回復を促し、痛みを緩和するなどの効果があります。
人間の整形外科や麻酔科ペインクリニックをはじめとする各種診療科で“痛み”治療に活用され、大学病院のほとんどで使用されています。動物用に開発されたのがアニマートで競馬馬の治療でも話題になっています。
従来のレーザー治療器や赤外線治療器に用いられている光にくらべて、深部の血管を拡張し、血流を改善させることにより治療効果を発揮いたします。長時間の使用や出力を高くしても、皮膚にピリピリ感や痛みを伴いません。
などの作用を持っています。
マイクロバブル発生器のなかでも業界で最も評価の高いThales社のものを使用しております。発生器から作り出した泡のお風呂が、毛穴の奥に溜まった汚れや皮膚の表面に付着した老廃物をこすることなく除去します。また、マイナスイオンをもっているために汚れや垢と結びつき、そのまま浮上させると同時に毛の中に浸透し、保湿力を発揮します。アトピーや感染をおこした皮膚に負担をかけずに治療、洗浄できます。
測定結果に関してもっとも精度が高いと評価されている生化学自動分析装置のひとつです。自動でサンプリング、点着、インキュベーション、測光、電位測定をする優れものです。自動希釈も可能です。富士独自のV‐Lipaseが開発され外注のSpec cPLと並び犬の膵炎の診断が可能になりました。
自動血球計数装置の欠点である実際のHctとの差が最もすくない装置の一つです。RBC、WBC、Hgb、Hct、PLTを中心に簡易白血球分類も約70秒で行う優れものです。
血液凝固検査のPT、APTT、Fibrinogenという基本的な凝固検査がすぐにおこなえる優れた機械です。凝固不全の症例では緊急性があり、すぐに結果がでることが必要です。正常とおもわれているペットが凝固不全のため、血が止まらずに大変なことになることがあります。また血小板減少症におけるDICの評価にも役立ちます。血液凝固の検査は、大きな手術には必須の検査と言えるでしょう。
内分泌疾患の診断および治療に役立ちます。甲状腺機能低下症(犬)、甲状腺機能亢進症(猫)、クッシング症候群、アジソン病等の疾患が、院内で測定できることにより、診断および治療がより安全に迅速にできるようになっています。
また、プロゲステロン濃度を計測することにより排卵が確実に評価でき、犬の交配の理想的な時期がわかります。海外からの凍結精液による人工授精も可能にしてくれます。
甲状腺刺激ホルモン(TSH)、甲状腺ホルモン(T4)、コルチゾール(COR)、胆汁酸(TBA)が測れます。バイダスミニで計測できないものも含まれているため検査項目が増えました。比較的測定時間が短いので緊急の症例にも役立ちます。
犬の炎症反応を評価いたします。人と同様に炎症反応の重要な指標にCRPがつかわれておりレーザー光による精度の高い計測が可能です。
新型の348EXになりました。重症患者さんの管理に重要な精密な検査を比較的安価で行っています。ナトリウム、カリウム、イオン化カルシウムなどの電解質濃度や、動・静脈血液のpH、PO2、PCO2、HCO3-などの酸塩基平衡状態を即座に分析することが出来ます。電解質および血液ガス分析は、救急患者や重症患者、術中、術後患者などの適切な管理に非常に重要な検査です。また重炭酸濃度は腎不全の動物にはもっとも治療に重要な項目になります。pHの値を見ながらより積極的な治療が可能になりました。イオン化カルシウム値よりV-LipaseやSpec cPLが上がらないタイプの膵炎の評価にも役立ちます。
SpeLIAは猫血清アミロイドA(SAA:猫の炎症マーカー)が計測できます。検査センターに結果を待たなくても、迅速に対応できるようになりました。最も大切な指標になる検査なので、猫ちゃんたちにはとっても朗報です。ほかに凝固系の検査FDP、Dダイマーの計測が可能です。DICなどの評価が容易になりました。今後は総胆汁酸なども計測可能になるようです。
ヘルスラボ体脂肪計は無侵襲で簡単に測定可能な体脂肪計です。体脂肪の結果により個体に合わせた適正体重を導き、給与カロリーの計算し減量のためのスケジュールを立てます。
ダイエットを論理的にご説明し成功に導きます。
動物の血圧計はここ数年の間に飛躍的に進化しました。収縮期、拡張期血圧、平均血圧、心拍数、が計測されます。大型、小型イヌ、ネコ、前足、後ろ足、尻尾モードがあり連続して計測する血圧を記憶して早く正確に平均値を出してくれる優れものです。
腎臓病では血圧は病態の評価や治療方針の決定には避けることができない最も重要な検査の1つです。
動物に負担をかけずに短時間で、6誘導がとれます。自動で機械が心電図の分析をするため、評価までの時間が短縮されます。犬のQTcやCVR-Rがチェックできる機能があり心不全の指標や疾患の予後判定に有効です。筋電が多く心電図が取りにくい猫もきれいに記録が可能です。ホルタ機能も搭載しています。
眼底カメラは、眼底構造を観察する機械です。動物は人間ほどじっとしてくれないために撮影が困難な症例もありましたが、クリアビューは眼底撮影に要する時間も短く動物たちにもやさしい検査システムです。画像の取り込みはパソコンに取り込まれご家族の方にもすぐに見ていただけます。ほかに従来式の眼底カメラも備えています。
アイリスベット(メラン100)は色調が違う光によって視力の評価を行う機械です。突発性後天性網膜変性、遺伝性網膜変性、視神経炎、髄膜炎、下垂体腫瘍または視交叉腫瘍の診断に役に立ちます。網膜のスクリーニング検査、眼疾患の早期発見に開発されました。
スリットランプ、倒像鏡、直像検眼鏡、パン・オプティック検眼鏡、トノペン眼圧計、トノベット眼圧計、トランスイルミネーター、バルカン式真空隅角鏡など取り揃えております。
スリットランプは、角膜、結膜、強膜、前部ぶどう膜、房水、水晶体、硝子体前部などの前眼部と眼付属器を検査する器具です。細隙ビームやフル照明を用い、高拡大で観察することができ、種々の検査に役立ちます。
超音波スケーラー、ハンドスケーラー、マイクロエンジン、各種ヘッド、ラウンドバー、ラバーカップ、ダイヤモンドディスク、ダイヤモンドバー、抜歯用スケーラーチップ、クレンザー、K-ファイル、H-ファイル、エレベーター、光重合型コンポジットレジンなど用意し、スケーリング、ポリッシング、根管治療、抜歯、歯肉フラップ形成などに対応できるようにしています。歯科用ユニットも用意いたしました。
写真左中段から、CO2インキュベータ、クリーンベンチ、-80℃フリーザーの設備があります。脂肪幹細胞療法やリンパ球療法で用いる細胞の培養、調整を無菌室で行っています。脂肪幹細胞は脊髄損傷、膵炎、肝硬変、腎不全などの治療に使用されます。フリーザーや液体窒素で保存しておいた他家細胞を移植する症例が増えています。
自己活性化リンパ球療法は扁平上皮癌、メラノーマ、肥満細胞腫、組織球肉腫などのがん治療に用いられています。
再生医療、免疫療法は近年注目されている分野で、今後さらなる発展が期待されます。
凍結精液、精子数が少ない精液などでは直接子宮内に人工授精をおこなう必要があります。写真は人工授精専用の内視鏡です。画像の中心にカテーテルが出てくるように工夫されております。繁殖用のバルーンカテーテルはストローやカテーテルによる従来の人工授精と比べ確実な繁殖が可能です。お尻を上げた状態を維持する必要はありません。まったく精子の漏出もなく自然交配と遜色ありません。
心室細動や心室頻脈などの不整脈に対し、電気的な刺激を与えることで除細動や同期生通電を行います。緊急蘇生術の際に使用いたします。開心手術術に対応し、パドルが使用可能なタイプになっています。