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第31回日本獣医がん学会
25年01月25日
第31回日本獣医がん学会がホテルニューオータニ大阪で開催され、今回も参加してまいりました。メインテーマは猫の肥満細胞腫でした。犬に比べると良性腫瘍のイメージがある猫の皮膚肥満細胞腫ですが、3つの組織型、最近報告されたグレード分類、注意すべきものについての講義を拝聴すると、やはり悪性の挙動をとるものもあるため一症例ずつ丁寧に予後予測をつけることが重要だと認識いたしました。脾臓の肥満細胞腫についても診断をつけて積極的に脾臓摘出をすべきと再確認できました。
また病理シンポジウムでは、犬の皮下肥満細胞腫について解説がありました。皮下のものはグレード分類がないため臨床医としては解釈が難しかったのですが、核分裂や浸潤性増殖、リンパ節転移が予後不良因子であり、これはつまり皮膚肥満細胞腫と同様の考え方ということで解釈がスッキリいたしました。
今回も現地開催とオンライン録画配信のハイブリッド開催でしたが、やはり実際に会場参加すると良い刺激をもらうことができました。今後の診察に活かしていけるよう精進してまいります。
T.S.
1月23日・ざっくばらんケースレポートミティング「猫の角膜疾患を看破する-角膜黒色壊死症編-」高橋広樹先生
25年01月24日
兵庫県開業獣医師会のざっくばらんケースレポートミティングの14回目は、麻布大学・小動物臨床研究室 眼科の高橋広樹先生の猫の角膜壊死症に関するご講演でした。なかなか黒色壊死症についてのみでの講義はうけたことがなくなかなか深く掘り下げた内容で大変役に立ちました。原因が特定できないものも多いためいかに対応していくのがよいのかというお話が主で、油性点眼軟膏、コンタクトレンズ、防腐剤フリーの人工涙液、ヒアルロン酸点眼やレバミピド点眼薬、抗ヘルペス剤などをいかに使っていくかが大事かと思われました。
S.S