南が丘動物通信

生肉食フードについて 19年10月15日

最近のScience誌の記事で、生肉フードの危険性について取り上げられました。タイトルは Want to put dog on a raw meat diet? It could be dengerous for both of you 、わんちゃんに生肉フードを与えるの? わんちゃんもあなたも危険にさらされるで、とのことですが

内容としては、生肉ペットフードを調べると、規制を超える菌量が確認され、63%で薬剤抵抗性を持った菌が確認された、サルモネラが4%で見つかったことなどが報告などが挙げられています。2005年にもアメリカでサルモネラ感染症と不適切な生肉フードの関連が報告され、適切に調理されていない、人間の消費に適さないと判断された肉が用いられていることが原因ではないか、と言われていました。

特に、問題は薬剤耐性を持った菌です。わんちゃんもそうですが、そのフードを触ったオーナーがそのまま接種することで大きな問題になることは想定されます。家族に小さい子供や老人、免疫力の低下している人が含まれる場合はなおさらです。

日本で通常販売されているフードではあまり関係のない記事かもしれません。しかし、今は個人で外国製のフードもインターネットで比較的容易に手に入るようになりました。もちろんすべての生肉フードが不適切である、という報告ではありませんが、わんちゃんの健康はもちろん、オーナーさんの健康もたいへん大事なことですので、紹介させていただきました。避けられるリスクは避けた方が良いでしょう。

M.K