南が丘動物通信

9月7日 葉月会 臨床腫瘍学シリーズセミナー 19年09月07日

講師 廉澤 剛先生 酪農学園大学獣医学群獣医学類 伴侶動物分野 教授 腫瘍科/軟部外科 科長

今回は腫瘍の治療における様々な選択肢についての講義でした。生体にやさしい全身療法が理想ですが、現在、理想的な治療補法はなく、腫瘍の部位、種類、広がり、腫瘍の状態に合わせたり、全身療法の利点・欠点を考慮して選択する必要があります。

治療の種類でも腫瘍の治癒を目指して、全身的かつ局所的に腫瘍を生体から排除する 根治的治療と、腫瘍の治癒を目指すのではなく、QOLの維持・改善を目指す 非根治的治療ー緩和的治療があります。

どの治療方法を組み合わせるのか、治療した場合と治療しなかった場合、外見を含めどの様に変わっていくのか、飼い主にきちんとしたインフォームが必要だと再認識しました。

今回の講義の知識で、もっと飼い主様に必要な説明や、治療の組み合わせを理解することができ、診療時に活かしていこうと思いました。

Y.N