南が丘動物通信

6月28日葉月会 循環器学シリーズセミナー 19年06月28日

ここまでは知ってほしい先天性心疾患診断と治療

菅野 信之先生 日本大学獣医内科学研究室 動物病院循環器科

 動脈管開存症をはじめとした先天性心疾患についてご講演頂きました。

 先天性心疾患といっても子犬のころから症状が出ているこは、そもそもブリーダーさんが商品として扱わない事もあるので、はじめの健康診断で見つかると言うことは少ないように思います。しかしながら年齢を経て重篤したり、僧帽弁閉鎖不全症などの他の病気の心臓エコー検査のときに偶発的に見つかった場合、心臓に対する負荷や血流の動態を把握し、治療を行うに当たって重要なファクターとなり得ます。

 今回は複数の先天性心疾患に関して、心臓エコーで描出した際の見え方、内科的・外科的治療の方法に関して画像や動画を用いて詳しく説明頂きました。また、それぞれの疾患に対して外科的治療を行う際の適応不適応のの判断基準について勉強させて頂きました。

 心臓のエコー検査をする際にはあるかもということを念頭おき、あった際にはどのような状態なのかしっかり判断できるように復習し、日々の診察に役立てていこうと思います。

S.A