南が丘動物通信

便秘 19年02月03日

・何日も便をしない

・トイレで便を出したそうにするが出ない

・いきんで吐いてしまう!

便秘とは、結腸および直腸に糞便が停滞する臨床兆候を指します。

便秘は大きく2つに分類され、①物理的な障害で便が通過できない場合 ②排便機能の障害で便が通過できない場合 に分けられます。

排便機能の障害は、さらに分類すると大腸の痙攣、大腸の運動・緊張の低下、排便反射の低下が挙げられますね。

原因は、トイレの環境から内分泌疾患まで多岐にわたります。例として、再発性の便秘が認められている症例は、経験的に犬では甲状腺機能低下症、猫では慢性腎不全が多いと知られています。便秘の原因によって、使っていく薬も変わり(例えば、腸の運動を促す薬は、痙攣性の便秘や、物理的に閉塞しているための便秘には効果的ではないですね)

基礎疾患が見つかった場合は、その治療も開始する必要があるため、

冒頭に記述したような排便の異常がみられたときは、いろいろな原因を探っていく必要があります。

便をしない原因を考えていくと、実は便秘ではなく、しばらくフードを食べていない状態で便を作っていなかったという状況も珍しくありません。

便をしない、+ ご飯は食べれているのか? 排便時に痛みを伴っている様子があるのか? 排尿はできているのか?

いろいろな情報が原因を探る大事な道しるべとなりますので、診察の際どうぞ獣医師に教えてください

M.K