南が丘動物通信

5月19日 葉月会腫瘍外科セミナ― 18年05月19日

犬猫の胸腺腫の外科療法

廉澤剛先生

酪農学園大学 獣医臨床腫瘍学研究室

胸腺腫という腫瘍は、前縦隔という胸腔内に発生する腫瘍です。治療の第一選択は外科手術になりますが、胸腔内という部位と解剖の複雑さから難しい手術に分類されます。今回は廉澤先生から手術のポイントなる部分を動画つきで解説していただきました。

縦隔は解剖が難しく、内胸静脈の分枝については勉強になりました。特に前大静脈の剥離ははがしていく方向に気をつけるべきとのことでした。また開胸手術は強い痛みも伴うため、ペインコントロールについても講義していただきました。

そもそも診断から難しい腫瘍ではありますが、遭遇したときにあわてないようしっかりと復習ができました。

T.S.