南が丘動物通信

4月19日 輸液療法セミナー 17年04月20日

炎症疾患動物に対する輸液療法

カリフォルニア大学デービス校 上田 悠 先生

米国認定獣医救急集中治療専門医である上田先生によるWEBセミナーが行われました。今回は、全身性炎症反応症候群(SIRS)や敗血症を代表例とした炎症性疾患患者に対する輸液療法の考え方を講義して頂きました。SIRSや敗血症は全身的に様々なトラブルが引き起こされ、特に血液分布異常性ショックを引き起こしやすいとされています。そういった患者には輸液療法が重要になりますが、その際どういった輸液剤を選択すべきか、また輸液をどこまで行うべきかなどを詳しく教えて頂きました。特に獣医師は、輸液療法は様々な病気の治療の基本であり、輸液療法をすることに害がないと考えがちですが、そもそも輸液剤も薬であり、過剰な輸液は害になりえるということを再認識しました。今後の診療に活かしていきたいと思います。

T.H.