南が丘動物通信

3月21日 葉月会国際セミナー 17年03月21日

動物病院 アメリカと日本はどう違う?

~獣医師と看護師の役割、待遇、安楽死の考え方 etc..~

Ms. KAty Waddell  テキサスA&M大学 米国獣医救急医療専門看護師

上田悠先生 カリフォルニア大学デービス校救急科 米国獣医救急集中治療科医療専門医

八木懸一郎看護師 カリフォルニアAdobe Animal Hospital 

 今回はいつもの講義スタイルのセミナーではなく、講師によるパネルディスカッションでした。内容はアメリカの獣医療についてで、特に日本との違いについてお話していただきました。

 アメリカでは日本よりも看護師の資格や制度がしっかり整っているようです。その資格ごとに業務内容が変わり、人の看護師に近い制度になっているようです。その代りその資格を得るためには相当の勉強と試験をパスする必要がありますが、やりがいとなって働ける上に給与面でも待遇が良くなるため、資格試験を目指す方も多いようです。

 獣医師は日本の獣医師と業務内容がそれほど変わりませんが、アメリカでは専門医と、ホームドクターという住み分けが日本よりもしっかりとあります。もちろん専門医への道は険しいものですが、やはり専門医の知識・技術は優れ、また待遇面では一般の獣医師よりは遥かに恵まれているため、日本からもアメリカの専門医を目指す獣医師も数多くいます。

 もちろんアメリカのほうが良いとか、日本がダメという話ではなく、両方を知ることで少しでも日本の獣医師・看護師の現状を知って、なにか改善点がないかと考えるきっかけになったセミナーでした。

T.S.