南が丘動物通信

8/20 葉月会 Vet Derm Osaka症例検討会 岩崎利郎先生 16年08月20日

今回は北摂ベッツセンターのVet Derm Osakaの症例報告会と岩崎先生のアポキルのアップデートの話を伺いました。

皮膚病には様々な要因がからみあい一般の動物病院では対応が難しい皮膚病もたくさんありますVet Derm Osakaでは東京農工大学 名誉教授・農学博士の岩崎先生が二次的な皮膚科診療をして下さり、多くの難治症例が紹介をうけています。

症例報告ではVet Derm Osakaの研修医の先生が日々の診療でよく見る症例や減感作療法の成績等の報告を伺いました。研修医の先生の中に以前当病院で勤められていた西野先生もいらっしゃり、元気そうにしておられました。報告には薬に対する過敏反応の症例、減感作療法を行った4症例、落葉状天創皮膚の採材のコツ、紹介されてくる膿皮症の難治となる原因、肉芽腫性脂腺炎などがありました。

最後に岩崎先生が新しいアレルギー性皮膚炎・アトピー性皮膚炎の治療薬であるアポキルを実際に使用した症例のデータをまとめ、新しい情報をおしえていただきました。減薬をした際に多くの症例で痒みがぶり返すが1ヶ月ほどすると減薬後の用量でも痒みがコントロールできることが多いということを教えていただき、飼い主様にきちんとインフォームすることが大事と伺いました。今回得られた最新の情報をよりよい治療に生かしていきたいと思います。K.Y