南が丘動物通信

馬尾症候群 14年08月31日

馬尾症候群とは馬尾と呼ばれる腰部から尾部にかけての脊髄神経が椎間板突出によって圧迫されることで生じる神経障害です。症状としては立ち上がることが遅くなったり、段差を嫌うようになったりすることが特徴的で、他にも運動後の後肢の跛行、尻尾を振ることや上げることを嫌うなどが挙げられます。重症になると肛門の緊張低下や排尿・排便失調が起こります。これらは膀胱炎や皮膚炎などを続発させ、ワンちゃんのQOLを下げるように思えます。馬尾症候群は高齢犬に多く、症状からも老化で片付けられてしまいがちです。完全な治療には手術が必要になりますが、症状を緩和する方法もございます。気になる方はぜひ一度ご相談ください。K.Y