南が丘動物通信

11月9日 葉月会腫瘍セミナー 13年11月10日

甲状腺腫瘍
酪農学園大学 廉澤 剛先生

 犬の甲状腺腫瘍は悪性が多く、可能であれば外科的摘出が適応となります。当院でも甲状腺腫瘍の手術は行っていますが、腫瘍の特徴や考え方を再確認することができました。甲状腺腫瘍はビーグル犬で多く、大きければ肺転移などを起こします。甲状腺に付着している上皮小体を温存できるかで術後の低カルシウムに対する経過が異なります。特に印象的だったのが、甲状腺腫瘍を疑う場合に針生検する場合の出血に注意しなければならないこと、反回神経を切断すると喉頭麻痺を生じてしまうことでした。今後の診察に活かしていこうと思います。
T.S.