南が丘動物通信

ネブライザー療法 13年08月12日

ネブライザー療法とは、吸入療法の1つであり、ネブライザーという機械によって薬剤をエアロゾル化し、経口および経鼻的に肺や気道内に到達させます。おもに上気道・下気道の炎症や感染を治療するために使用されます。喘息や慢性気管支炎などの気道閉塞病変にも使用されます。また、気道内を加湿し、粘液繊毛系の働きを助け、停滞して粘液を流動化し、気道内クリアランスの維持や改善を促します。少量で、気道の標的部位に高濃度の薬剤を直接到達させることができるので、全身性の副作用が非常に少なくなります。そのため、薬剤の血清中濃度がごくわずかであるにもかかわらず、気道内で十分な殺菌作用や抗炎症作用が発揮されます。