南が丘動物通信

鳥類の卵泌 13年07月15日

 鳥類の卵泌 いわゆる卵づまりは、比較的よく起こる疾患です。「卵形をした完成卵あるいは未完成卵が卵管から一定時間以上産出されない状態と定義されます。」一般的な鳥類は、排卵後24時間以内に産卵が行われます。つまり触診で卵が触れて24時間経過しても産卵されない時に卵泌と考えられます。
 原因は、機能的卵泌(低カルシウム、ビタミンE欠乏、、運動不足、環境の問題等)と機械的卵泌(卵の形成異常、卵管口の閉鎖等)に分類され、原因は様々です。
 発生年齢も様々で、通常の産卵は、1歳位までで始まりますが、8歳になってから産卵する鳥もいるようです。 卵泌の発症は、初めての産卵時に多く、次いで定期的な産卵が続いて、栄養などが使われた結果3歳くらいで発症することが多いです。
 症状は、無症状から、疼痛、痙攣、虚脱など危険な状態まで様々です。
  卵泌がおこった場合、一般状態が許せば、自分で産卵させるために、カルシウム剤を投与するなどして、補助を行います。産めなく、鳥が消耗していれば卵を取り出す処置を行います。
 大事なのは、発情させない、産卵をなるべくさせないことです。