南が丘動物通信

犬の腎臓腫瘍摘出 13年01月26日

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シェパードのオスがお腹が腫れてきたとのことで来院されました。お腹の中には大きな塊があります。
CTで確認したところ巨大な腎腫瘍であることがわかりました。腎臓の基部で後大動脈、後大静脈という大きな血管とくっついていて剥離が困難なためかなり危険性の高い手術です。相当量の出血が予測される手術で輸血をしながら5時間以上もかかりましたが無事に摘出できました。術後管理もたいへんで局員が寝ずの番をしましたが、頑張ってくれました。今は元気に過ごしてくれています。組織検査の結果が腎細胞癌で3㎏ありました。COX-2阻害剤やサプリメント、抗がん剤などを使用していかに長生きさせてあげることができるか飼い主様と相談しながら治療していきたいと思います。