南が丘動物通信

持続発情 12年12月25日

雌犬において、発情前期、発情期は平均9日持続します。
しかし、まれに発情が長い場合があり、正常でも1ヵ月間も続く雌犬もいます。
ただ40日を超えて続く場合は持続発情という病気であると評価され治療が必要になります。
原因は通常、機能的な卵胞嚢腫、卵巣腫瘍などの卵巣の異常でおこります。
偽発情である場合もあり、実際に発情しているのか、膣の細胞診で確認を行ったうえで、排卵を誘起させるホルモン剤を投与します。もし、ホルモン剤で排卵がおこれば、通常7-10日で発情は終了します。
それでも反応しないような場合には、受胎能はあまり期待できません。
また、持続的なエストロジェンホルモンによる刺激は、子宮や骨髄に有害となるため、排卵をさせた後、子宮卵巣を摘出することが必要になってきます。
生理がなかなか終わらない場合、この持続発情の可能性も考えられますが、そのほか子宮、膣などの炎症や腫瘍なども考えられますので、ご相談ください