南が丘動物通信

ネコの座創 12年10月16日

 ネコの下顎に毛包一致性のふくらみや、黒っぽい付着物が見られることがあります。これは座瘡といって、皮脂腺の分泌物が毛包内に貯留した状態です。
 通常、皮脂腺の分泌物は毛包内に出た後、毛包開孔部から排出されますが、何らかの原因で開孔部がつまると分泌物が毛包内に蓄えられてしまいます。口周りのグルーミングが不足している場合や脂漏症の兆候がある場合に発症すると考えられています。下顎のほか、皮脂腺の多い上下口唇部や側頸部にも見られることがあります。
 主な治療は、軽症例では皮脂を取り除く効果のあるシャンプーによる洗浄で、二次的に細菌感染を起こして重症化している場合は洗浄に加えて2~3週間の抗生物質の内服が必要です。精神的な要因も関わっているとも言われており、ネコちゃんにとってストレスが少ないような環境を作ってあげることも良い効果をもたらすかもしれません。しかし、原因が明らかでないので完治は難しいこともあり、生涯にわたって繰り返す子もいる疾患です。