南が丘動物通信

ケンネルコフ 12年09月04日

ケンネルコフは咳を主症状とする犬の伝染性気管気管支炎のことで、アデノウイルス2型、パラインフルエンザウイルス、Bordetella bronchisepticaといった感染因子のひとつまたは複数によって引き起こされます。
二週間以内にどこかに預けたり、同症状を示す犬や子犬と接触したりした後に症状を起こすことが多いです。また、ペットショップやブリーダーの元からおうちに来たばかりの子犬でもよく認められる疾患です。
治療としては、抗生物質、鎮咳剤の内服投与を行なうと共に、吸入療法を必要とする場合が多いです。吸入療法は、直接気道内に薬が届くので、早期の症状改善が期待できます。また、補助的に浴室の蒸気を利用して加湿吸入を行なうと、症状が軽快します。
たくさんの犬と接触する場所に出かけた後や、新しくおうちに子犬を迎え入れる時などに気になる症状があればご相談ください。