南が丘動物通信

チョコレート中毒 11年11月08日

チョコレートがワンちゃんに中毒を起こすというのはよく耳にするお話だと思います。
チョコレート中毒の原因はテオブロミンという物質です。人はテオブロミンを効率的に排泄することができますが、犬は排泄に長時間かかるため、繰り返し食べたり大量に食べたりすると蓄積して中毒症状を起こすことがあります。
症状としては嘔吐、下痢が最も現れやすく、その他多尿や発熱、痙攣を起こします。重篤になると不整脈や呼吸不全を起こして死に至ることもあります。
様々な報告がありますが、テオブロミンは体重1 kgあたり100~200 mgで中毒を起こし、250~500 mgが致死量であると言われています。ホワイトチョコレートやミルクチョコレートはテオブロミンの含有量が少ないのでよほど大量に食べなければ中毒を起こすことはありません。(具体的な例で言うと5 kgのワンちゃんならチロルチョコを50個食べなければ中毒量に達しないそうです。)しかし、ダークチョコレートや製菓用のチョコレート、ココアパウダーなどはテオブロミンの含有量が多いため注意が必要です。
寒くなるこれからの時期、チョコレートが美味しい季節ですが、ワンちゃんの口には入らないように気を付けてあげて下さい。