南が丘動物通信

歯周病 11年05月17日

歯周病
歯垢は唾液の糖タンパクや食べ物の残渣、細菌からできています。歯垢が長期間付着していると、唾液に含まれるカルシウム塩が沈着して石灰化し、歯石となります。
歯石が存在すると、細菌がさらに増殖しやすくなります。
歯石に存在する細菌の毒素などによって、歯茎に炎症を起こす歯肉炎、さらに歯の周囲組織に炎症が波及する歯周炎を起こしてきます。
慢性化してくると、歯の根元に炎症が起こり、膿がたまったり、周囲の歯槽骨が破壊され、歯肉、皮膚に穴が開いたり、骨折を起こしてくる場合もあります。
さらに、歯石における細菌感染によって、口腔内だけでなく、血流を介して全身の臓器(腎臓、肝臓、心臓など)に影響を及ぼし、命に関わる危険性があります。
歯石が重度になってくると、普通のケアでは除去するのが困難になり、麻酔科での処置が必要となってきます。さらに、歯の根元まで炎症が起こった場合、抜歯など行うことが必要です。
日ごろのケアで、歯石の付着を防ぐことは可能です。歯磨きはもちろん、歯磨きが困難な場合でも、デンタルガムや飲水に混ぜるアクアデントなどもあります。人間に比べて歯垢が歯石に変化するのは約3日と非常に早いです。そのため、普段のケアも健康にとって重要ですので、一度病院にご相談ください。