南が丘動物通信

3月1日~4日JAHA国際セミナー  クリティカル・ケア 11年03月05日

JAHA国際セミナー  クリティカル・ケア/Dr.Bernie Hansen North Carolina State University
アメリカ獣医緊急医療専門医 アメリカ獣医内科専門医
クリティカル・ケアについて3日間にわたり講演されました。
基礎的な部分で今まであまりセミナーでは聞けなかったような興味深い抗議内容がありました。その中の脈について書いてみます。
安静時の犬の脈拍
140以上:治療が必要な重度の存在を示唆。
120以上:病気に対する代償性反応。
120以下:正常
80~100:とても良い状態
50~80で呼吸性不整脈がある:理想的
猫の心拍数
220~280:頻脈の評価は難しい。正常であることも依存している状態の示唆していることもある。
180以上:病的ストレス、不安状態
160~180:普通
140以下:異常
120~140:明らかな異常、相対性徐脈は深刻な調律障害。低体温や予後不良の前兆
脈の評価
重複脈:心臓の収縮性が増し1回拍出量が増加している、貧血など
糸状脈:拡張期圧低下、パルス幅正常~増大、パルス持続時間は短縮、血液量減少症、
僧帽弁閉鎖不全症など
弱脈:拡張期圧低下、パルス幅狭小、血液量減少症を是正しないと死が差し迫っている。
   重度敗血症、敗血症性ショック、アナフィラキシーなど

その他、肺音についてや呼吸様式による病気の評価などを教わりました。
3日間にわたるスペシャリスト・セミナーでしたが有意義なものでした。