南が丘動物通信

2月10日 インターベット循環器病セミナー 11年02月11日

犬の心不全のあたらしいガイドラインと治療戦略
日本大学 生物資源科学部 獣医学科 内科学研究室
上地 正実 教授
 
犬の心臓弁膜症は、心臓の弁の機能が低下し血液を全身に送り出す際に逆流が生じてしまう病気で、高齢犬でもっともよくみられる疾患のひとつです。以前はNYHA分類やISACHC分類といったヒトの弁膜症の分類を参考にステージ分類をおこなっておりましたが、近年これらの分類を参考に犬の心臓弁膜症の新しい分類方式が生まれ、より客観的な重症度判定に利用されています。今回のセミナーではこの新しい分類方式を基にした治療指針、内服薬の選択などを多数の症例を交えて講演していただきました。