南が丘動物通信

フェレットの副腎疾患 10年12月09日

フェレットの副腎疾患は中~高齢で発生し、平均3.5歳、オス、メスの発生率はいろいろな見解があります。2,003年のアメリカの報告ではフェレットの全疾患のうち25%をしめているといわれており、非常に多い疾患の一つです。
下垂体由来のものは少なく、副腎原発のものが多くをしめます。
人や犬の副腎疾患のように副腎皮質ホルモンが上昇するのではなく副腎疾患由来の性ホルモンの上昇が原因となるケースがほとんどで脱毛、削痩、発情徴候、前立腺疾患などの症状がみられます。80%以上に脱毛が見られ尾や腰部からはじまり、対照性に体幹背部や脇腹に沿って頭側に拡大、最終は四肢、顔以外すべて脱毛します。脱毛症の95%は副腎疾患が原因であり、脱毛は晩秋から早春に始まることが多いようです。筋肉萎縮、後肢不全麻痺、骨髄抑制、感染、紫斑、メスは外陰部の腫脹、乳腺の変化、オスは前立腺肥大、囊胞、膿瘍、排尿困難などがおこります。
発生要因は性成熟前の性腺摘出、遺伝、栄養、日照問題などが考えられています。
確定診断はホルモン測定、エコー検査やレントゲン検査によって行われます。
治療は手術による摘出、酢酸リュープロレリン、メラトニンの投与などの内科療法が中心になっています。