南が丘動物通信

熱射病 09年05月23日

暑い季節になると発生しやすい病気として熱射病が挙げられます。閉めきった車内や直射日光下にに長時間置かれたり、高温多湿な環境下での運動などにより起こります。犬は汗腺の発達が未熟なため、人間のように汗をかいて体温を調節することが出来ず、主に呼吸により体温調節を行います。そのため、パグやフレンチ・ブルドッグなどの短頭種や気管虚脱などの呼吸器疾患も熱射病のリスクを増加させます。また肥満もリスクファクターとなります。
熱射病は非常に怖い病気で重症の場合は脳浮腫、ショックやDIC(播種性血管内凝固症候群)など合併症をともなうことがあり、命を落とす危険があります。
本格的に暑くなる前に、特に短頭種では体重の管理をしましょう。