南が丘動物通信

9月26日 志学会 月例会  08年09月27日

動物の皮膚病
東京農工大学 岩崎 利郎教授

 今回は、特に犬の痒みを伴う皮膚病の診断についての講演でした。皮膚病の診断は、皮疹の出方を診ることである程度病気を絞り込めます。しかし、アトピー性皮膚炎を代表とするアレルギー性皮膚炎と細菌感染、寄生虫感染あるいは免疫介在性の疾患はしばしば同様の外観を示します。そのような疾患をどのようにふるいにかけていくのかについて概説していただきました。
 皮膚病は多くの犬にみられます。毎日必ず皮膚の痒みなどを主訴に患者さんが来院されます。見た目は同じでも治療法は原因により少しずつ異なります。頻繁に診察する機会がある病気だからこそ、ルーチンワークにならないように日々考えながら診察していきたい。