南が丘動物通信

10月29日 志学会セミナー 14年10月29日

いまさら聞けない歯科診療
ワールド動物病院 倉田大樹先生

人医学でも歯周病が招く多くの疾病について知られていますが、それは獣医領域でも同様で、歯周病から腎臓や心臓などに感染症を起こす事がわかっています。今回はあまり機会のない歯学に関する講義でしたが、抜歯にあたり様々なことに注意をめぐらす事に気づかされました。下顎第一後臼歯においては額骨の骨折に特に気を付けなければならないことが印象的でした。今後の治療に活かしていきたいと思います。
T.S.

10月21日 再生医療-神経再生- 第一回 14年10月22日

犬猫の脊髄損傷治療への挑戦

倉敷芸術科学大学 動物臨床再生医療学研究室 教授
JASMINE 客員研究員
愛甲石田動物病院 顧問
田村 勝利 先生

今回は脊髄損傷治療における再生医療の現状につい講演して頂きました。損傷脊髄の再生には多分化能と自己複製能をもつ幹細胞の移植による細胞療法が用いられています。脊髄再生は脊髄の保護、修復、置換によって可能になります。しかし脊髄の置換というのは現時点ではかなり難しく、現在の細胞療法で期待できるのは脊髄の保護と修復ということになります。細胞療法に用いる幹細胞や間質細胞からは脊髄の保護・再生を促す多くの因子が放出されるので、脊髄損傷の動物が歩けるようになるのは難しいが、脊髄障害の場合は望みは高いというお話でした。田村先生もかなりの数の動物で再生医療を行い、成果はそれなりに良いと話されています。当院でも幹細胞を用いた再生医療を行っています。椎間板ヘルニアで手術しても歩けなかった動物が歩けるようになったり、骨折により脊髄損傷を受けた犬が歩いて排尿できるようになったりと成果は得られています。それでも、車いすの犬がいなくなる、歩けない動物がいなくなるまでの成果は得られておらず、今後さらなる発展が望まれる分野だと思います。私たちもその一助となるように臨床の現場で努力していきたいです。
M.M.

10月21日 再生医療-神経再生- 第一回 14年10月22日

犬猫の脊髄損傷治療への挑戦

倉敷芸術科学大学 動物臨床再生医療学研究室 教授
JASMINE 客員研究員
愛甲石田動物病院 顧問
田村 勝利 先生

今回は脊髄損傷治療における再生医療の現状につい講演して頂きました。損傷脊髄の再生には多分化能と自己複製能をもつ幹細胞の移植による細胞療法が用いられています。脊髄再生は脊髄の保護、修復、置換によって可能になります。しかし脊髄の置換というのは現時点ではかなり難しく、現在の細胞療法で期待できるのは脊髄の保護と修復ということになります。細胞療法に用いる幹細胞や間質細胞からは脊髄の保護・再生を促す多くの因子が放出されるので、脊髄損傷の動物が歩けるようになるのは難しいが、脊髄障害の場合は望みは高いというお話でした。田村先生もかなりの数の動物で再生医療を行い、成果はそれなりに良いと話されています。当院でも幹細胞を用いた再生医療を行っています。椎間板ヘルニアで手術しても歩けなかった動物が歩けるようになったり、骨折により脊髄損傷を受けた犬が歩いて排尿できるようになったりと成果は得られています。それでも、車いすの犬がいなくなる、歩けない動物がいなくなるまでの成果は得られておらず、今後さらなる発展が望まれる分野だと思います。私たちもその一助となるように臨床の現場で努力していきたいです。
M.M.

10月20日 葉月会眼科セミナー 14年10月20日

実際の症例から考える眼科学⑥~水晶体疾患PART2~
辻田 裕規 先生  
北摂ベッツセンター、米国獣医眼科専門医

今回のセミナーは前回に続き、水晶体に起こる疾患についてでした。水晶体疾患には白内障や核硬化症、脱臼などが上げられます。前半は実際の症例から白内障のステージ分類と水晶体誘発性ぶどう膜炎についてや、手術適応か否かの評価と説明すべきリスクについての話を伺いました。また後半には水晶体の前方、後方脱臼および亜脱臼についてのはなしを伺いました。脱臼は4~5歳齢のテリア系やパピヨンに好発し、多くは両側に発生します。治療はその脱臼の程度や方向、合併症の有無、視力回復の見込みの有無によって異なる手術が適応となり、その検査方法についても教えていただきました。
K.Y

10月17日 葉月会セミナー 14年10月17日

心臓バイオマーカーを利用した心疾患の評価

北里大学獣医学部小動物第2内科学研究室
獣医循環器学会認定医
堀 泰智先生

 今回のセミナーでは心臓バイオマーカーについて勉強してきました。心臓バイオマーカーとは心臓で産生され血中に分泌されるホルモンやペプチドを利用した心不全の評価法です。このバイオマーカーを利用することにより採血による血行動態の評価、心不全の程度を数値化することが出来、経過のモニタリングや予後の評価、鑑別診断などに役立つとされています。
 今後の診察では一つの選択肢として考えていきたいです。

D.T

10月12日近畿獣医学術近畿地区学会・近畿地区連合獣 医師大会 14年10月12日

大阪府立大学中百舌鳥キャンパス学術交流 会館でおこなわれました。
3学会に分かれての発表も活発に行われ良い刺激を受けます。
ランチョンセミナーでは猫の腎疾患の新治療薬セミントラに対する講義をうけました。
非常に良いもののようで猫も嫌がらずに飲めます。いままでのACE-Iにくわえて使用
していきたい薬です。
S.S

10月5日 中部小動物臨床研究発表会 14年10月06日

10月5日名古屋で行われました、中部小動物臨床研究発表会で当院より2題発表いたしました。
なお2題は志学会の発表会より推薦を頂いた2題です。
向井 翠 : 犬の扁平上皮乳頭腫において手術後ハトムギを使用した一例。
菅野 信二 : ノギの迷入を疑った犬の椎間板脊椎炎の一例。
いろいろの発表をみて勉強になったのとともに刺激を頂きあすからの診療の糧になりました。
今年は4人が参加いたしましたが、来年も発表できるように頑張りたいと思います。

S.S

9月28-30日 日本臨床獣医学フォーラム 年次大会2014 14年10月01日

東京で行われた上記大会に参加してきました。今年も国内外で活躍する臨床医や研究医から最先端の医療に関する講義を聴くことができました。今回印象的だったのは、再生医療に関する研究報告や治療実施例についての発表が数多くなってきているということでした。当院でも脊髄損傷や難治性である膵炎、慢性腎不全等に脂肪幹細胞療法を実施してきましたが、今後さらに研究、議論が進めばさらに多くの疾患での応用も期待できる分野です。今後も積極的にこういった学会に参加し、最先端で最良な医療を提供するよう努力いたします。