南が丘動物通信

10月19日JAHA外科実習セミナー 12年10月22日

Dr.Kyle Mathewsの3日間の講演に続き、豚の内臓を使った外科実習をおこなった。
幽門のY-U拡張術、ビルロート1型胃摘出術、胃捻転における広範囲胃摘出術、肝臓バイオプシー、肝葉摘出術、胆嚢摘出術、胆嚢十二指腸吻合術、空腸チューブ設置術、ステープルによる腸管吻合術などを行なった。普段行なっている手術ではあるが再度術式の見直し、注意点、新しい縫合法など、あらためて認識したことも多く有意義な1日であった。
JAHA外科認定医としてさらにレベルアップしていきたい。

10月16~18日JAHA国際セミナー腹部/軟部外科 12年10月22日

Dr.Kyle Mathews(ノースキャロライナ州立大学・アメリカ外科専門医)
消化管の外科、肛門直腸手術と肛門周囲手術、敗血症性腹膜炎、胆嚢粘液嚢腫、胆管系外科、
門脈体循環シャントの外科、肝臓外科、内分泌系腫瘍の外科手術、尿管の外科手術についての講義であった。外科だけでなくたくさんの内科的な知識も充分もっており、今までの発表文献にも触れながらの講義でよくわかった。従来から行なっている手術に対してもいろいろの知見を得ることができ、3日間にわたる長いセミナーであったが充分有意義であった。

10月21日 志学会セミナー 12年10月21日

内科医療に役立ちそうな様々なトピックスおよびリンパ腫の診断と治療について
山口大学共同獣医学部 臨床獣医学講座
教授 奥田優先生

今回の志学会のセミナーはひとつのテーマに絞らず、トピックス毎に有用と思われる事項について講演していただきました。このような形式のセミナーは内容に富んでおり、とても楽しく拝聴することができました。また奥田先生も質問に対して先生の経験も交えながら真剣に答えていただきました。特に抗癌剤の使用法やクッシング症候群の治療法などについては勉強になりました。

10月17日 モノリス協賛学術セミナー 12年10月18日

グラム染色から考える古くて新しい抗生剤の考え方
宮崎大学 鳥巣 至道先生

今回は、抗菌剤の使い方について基礎から講義していただきました。感染を引き起こしている細菌が、どういった細菌でどの抗菌剤が効果あるのかを確実に調べるには、細菌培養同定検査と薬剤感受性検査が必須となりますが、いずれも日数と費用を要します。グラム染色は、それらの検査ほど詳しく特定できるものではありませんが、比較的簡便かつ迅速に行えて、効果があると思われる抗菌剤の選択に非常に有用な検査であることを再認識させてくれる内容でした。

10月4日 iVEAT腹部超音波実習 12年10月04日

最終回の今回は眼、甲状腺についての講義・実習の後に筆記試験と実技試験がありました。試験の前には計6回にわたる内容の重要箇所を先生と共に復習することができ、総まとめができました。専門医の先生に直接教えを受けることができるこの実習はとても意義があると感じました。得られた知識、技術を日々の診察に活かすことができるようにしていきたいと思います。

10月1日 葉月会眼科学セミナー 12年10月01日

10月1日葉月会セミナー赤目(Red Eye)
辻田裕規先生、DVM 葉月会獣医医療センター(大阪)

今回は、新しく眼科セミナーが始まりました。赤目が、なぜ起こるかを解剖学的に、またどの部位の赤目なのかをチャート式に勉強しました。今回は総論であり、眼の角膜、ドライアイ、緑内障、眼の中のぶどう膜炎などの原因、診断、治療を今後の各論に向けて簡単に講義を受けました。また眼底の構造や出血の構造的分類は、とても興味深いものでした。眼科は、眼の状態、色の変化などが病気の診断にとても欠かせないものです。今回のセミナーは、とても写真が多く参考になりました。今回は総論という事ですが、次回から、それぞれの疾患についての各論が始まります。とても楽しみであり、もっと学んで普段の診察に繋げていきたいと思います。