南が丘動物通信

10月23日 葉月会 腫瘍学セミナー 10年10月24日

葉月会腫瘍学セミナー 骨肉腫の治療
酪農学園大学 廉澤先生

今回は、前回に引き続き、骨肉腫についての講義でした。
骨肉腫は強い痛みを伴い、転移率も非常に高い腫瘍です。今回、さまざまなところにできた骨肉腫に対する外科的な対応の例をたくさん紹介されていました。侵襲の大きい手術になりますが、術後の経過も合わせて患者さんに提示する際に役立てようと思います。また、化学療法について様々なデータが出ていたので今後活かしていきたいと思います。

10月16日 葉月会皮膚科セミナー 10年10月16日

内分泌が関連する脱毛症
東京農工大学農学部獣医内科学教室 岩崎利郎教授

今回は、まず、毛周期と毛根部の所見をならい、脱毛部位での、毛の状態を確認することの大切さを学びました。また内分泌異常として、甲状腺機能低下症、副腎皮質機能亢進症、エストロゲン過剰症の各疾患の皮膚の状態、検査方法、治療法、実際の症例をみせて頂きました。特にエストロゲン過剰症の症例は、あまりなく、大変勉強になりました。

10月15日 葉月会泌尿器病学セミナー 10年10月15日

腎機能低下の症例の診断と治療における最新情報
福岡ワールド動物病院 宮本賢治先生

腎臓病の診断と治療法について講演していただきました。腎臓病は一般臨床で非常に多い病気です。その早期診断には糸球体濾過量の測定が非常に有効です。また、人間では一般的に行われている人工透析についても講演していただき、非常に有意義なセミナーでした。

10月14日 iVEAT心エコーセミナー 10年10月15日

宮崎大学 獣医外科学教室 萩尾 光美先生

 今回は、左側傍胸骨肺動脈断面および右心耳断面の描出方法について教えて頂きました。左肋間からの肺動脈断面は、肺動脈血流速の計測や動脈管の描出に適した断面であり、また右心耳断面は、血管肉腫の好発部位である右心耳の観察に適した断面です。これらの断面の正確な描出方法を教えて頂き、診断の精度の向上に繋ったと思います。

10月2日 葉月会行動科セミナー 10年10月02日

問題行動治療における薬の使い方

北里大学 獣医学部 動物資源科学科 動物行動学研究室
入交眞巳先生

抗うつ薬などの薬を用いた犬の問題行動の治療について、実際の症例を交えて講義していただきました。問題行動の治療に対する各薬の特性や効果が出始める時期、飼い主さんとのコミュニケーションのとり方、きめ細やかな治療計画などについて教えていただきました。