南が丘動物通信

12月22日葉月会セミナー 08年12月23日

今さら聞けないCTの話①
日本大学 佐野 忠士先生

 今回の葉月会セミナーでは日本大学総合臨床獣医学研究室の佐野忠士先生にCT装置の歴史や、基本構造、またCT撮影の基本を教えていただきました。非常に分かりやすい講義で、CT装置の原理や操作法がよく理解できました。佐野先生にはまた講義していただけるそうで、今後の講義も非常に楽しみです。

12月21日猫の心室中隔欠損の手術 08年12月22日

今回猫の中隔欠損の根治手術を、心臓外科では世界的に高名な、名古屋の茶屋ヶ坂動物病院の金本先生にお願いいたしました。あまりにも中隔の穴が大きく心雑音がしなかったために心嚢水がたまってからの発見で、手術をしなければ数ヶ月持たないであろうという症例でした。体外循環で心臓を止めて手術を行うために多量の血液を必要としたり、心臓が小さいために手術が困難であったり、猫では術後管理が特に大変でリスクを伴う手術です。まだ世界的に成功報告がなく,成功率五分五分といわれる中、ご決断いただいた飼主様に敬服いたします。

12月21日上顎棘細胞性エプリース手術 08年12月21日

葉月会・酪農学園大学 廉澤 剛教授執刀手術 
上顎にできた良性ではあるが浸潤性の高い口腔内腫瘍の摘出手術を行いました。
口腔内の腫瘍の摘出は場所によりそれぞれ血管走行や位置関係、付着部位の組織状態によってさまざまです。いろいろ数を見てきましたがやはり勉強になります。CTは浸潤性を見極める上において重要な検査になります。

12月21日関節鏡検査・TTA手術 08年12月21日

関節鏡とTTA手術の第1人者であるファーブル動物病院の山口先生による執刀にて手術をおこないました。ウェルシュ・コーギーで関節鏡検査では前十字靭帯の部分断裂が確認されTTA手術となりました。
コーギーの前十字靭帯の部分断裂は比較的おおくみとめられるようで、TTA手術によい反応することが多いようです。TTA手術はスイスで開発された手術法で、十字靭帯の新しい手術法として注目を集めております。
TPLOと比べ遜色なく、患者さんの手術負担も少なく非常に良い手術で、術後問題なく経過してくれております。

12月20日 葉月会セミナー 08年12月20日

葉月会セミナー

酪農学園大学 廉澤 剛教授

今回は、予定を変更して、珍しい腫瘍症例へのアプローチ法をディスカッションしました。
教科書で書かれている方法は、ありますが、実際の患者さんは、年齢や、生活環境、その病気の場所等様々です。その中で、より、QOLが高く保つことができる術式を参加した獣医師でディスカッションするというのは珍しいセミナーであり、とても考えさせられました。また廉澤先生の珍しい症例の写真も見せてもらい興味深かったです。

12月18日 葉月会セミナー 08年12月18日

葉月会セミナー
  「胸水、腹水の検査」
 IDEXX 日本小動物医科学研究所 平田雅彦先生

一言で言う、胸水、腹水もその原因によって様々な特徴を有します。ゆえに、これらの検査はその患者の病気を診断するのにとても大きな手がかりを得ることができます。典型的な細胞の出方を教わることができました。また私達臨床獣医師から、依頼を受けて診断される平田先生に、どのようなスライドが臨床病理医にとって診断しやすいかを教わり、より正確な診断に繋げる為のスライド作りを心がけたいと思いました

12月17日 iVEAT夜間セミナー 08年12月17日

後肢によく見られる疾患の画像診断
iVEAT 宮林孝仁 先生

今回のセミナーでは後肢にみられる疾患について教えていただきました。後肢の跛行は、前肢と同じで様々な原因で起こります。大型犬での股関節形成不全のレントゲンでの判断基準や、膝関節や高齢犬での腫瘍でにおける病的変化を教わりました。
レントゲンは初期治療における重要な判断材料です。その貴重な情報を見逃さないようし、適切な診断治療に繋げたいと思いました。

12月11日 iVEAT夜間セミナー 08年12月15日

心エコーを撮る、診る、読むのコツ:その5
宮崎大学 萩尾 光美教授

 毎回、萩尾先生の豊富な経験から各種心疾患の診断についてのポイントをご講義いただいていますが、今回は猫の心筋症について学びました。猫の心筋症で最も多いのは肥大型心筋症ですが、それらの中には診断に悩むものや、あるいは診断名のつけづらい心臓病にもしばしば遭遇します。教科書を見ると心筋症にはそのほかに拘束型心筋症や拡張型心筋症などが載っていますが、特に拘束型心筋症は診断が困難なものです。その拘束型心筋症についても動画をまじえて診断のポイントを詳しく教えていただきました。

12月9日・10日 JAHA国際セミナー 08年12月10日

神経病学
ミズーリ大学 Dennis O'Brien教授

 3日間のセミナーの1日目は、神経病の診断ステップ、神経学的検査による疾患の鑑別、CTやMRIの利点欠点、脳脊髄液の採取及び検査方法についての講義でした。
 神経病は複雑で、脳や脊髄の障害部位によって症状が同じように見えたり微妙に異なったりします。ただ,系統立てて検査していけばMRIなどを撮らなくてもある程度病変の部位が絞り込めます。もちろん最終的にはMRIが必要になることも多いですが。神経症状を示す動物が来院することは決して少なくありません。そんな時あわてることなく診断ステップを1つずつこなしていくことの重要性を再確認しました。
2日目は脳発作についての講義でした。発作発生の幾序、発作の分類、発作の状態から予測される疾病。発作のときに選択すべき薬剤等、広範囲にわたり長時間にわたるすばらしい講義でした。

12月9日葉月会VTセミナー 08年12月10日

体験ペットマッサージ・その実際:PetWellness 牧田 明美 先生
今回のセミナーは、説明の時間、実技の時間共にとても分かりやすく、マッサージの意義、種類や、基本のマッサージなどを、楽しく勉強できました。
普段は怖がり外に出るといつも尻尾を巻いてきょろきょろしている病院犬の『こむぎ』がとても安らいで、ゆったり眠っていたり、他のワンちゃんと遊ぶ姿を見られて本当に良かったです。
今後パピーパーティーなどに参加していただく飼主さんにも、広めて行けたらなと思います。

12月9日葉月会VTセミナー 08年12月10日

体験ペットマッサージ・その実際:PetWellness 牧田 明美 先生
今回のセミナーは、説明の時間、実技の時間共にとても分かりやすく、マッサージの意義、種類や、基本のマッサージなどを、楽しく勉強できました。
普段は怖がり外に出るといつも尻尾を巻いてきょろきょろしている病院犬の『こむぎ』がとても安らいで、ゆったり眠っていたり、他のワンちゃんと遊ぶ姿を見られて本当に良かったです。
今後パピーパーティーなどに参加していただく飼主さんにも、広めて行けたらなと思います。

12月8日 小動物の臨床栄養学 08年12月08日

肝疾患の検討
アメリカ獣医内科学会専門医 エリザベス・ディル=マッキー

肝疾患の症状、診断法および治療法についての講義でした。肝疾患は日ごろよく遭遇する疾患ですが、肝臓という臓器は非常に奥が深く、その診断法や治療法について分かりやすく教えていただきました。

12月8日 小動物の臨床栄養学 08年12月08日

肝疾患の検討
アメリカ獣医内科学会専門医 エリザベス・ディル=マッキー

肝疾患の症状、診断法および治療法についての講義でした。肝疾患は日ごろよく遭遇する疾患ですが、肝臓という臓器は非常に奥が深く、その診断法や治療法について分かりやすく教えていただきました。

12月2日 葉月会セミナー 08年12月03日

葉月会セミナー
Dr.岸上の「教科書に載っていない」シリーズ 第2回
~獣医再生医療の夜明け・この組織を再生できたら~
岸上獣医科病院 岸上義弘先生

再生医療は、自己由来の細胞による自己修復機能を応用したものであるため、
機能不全に陥った臓器に対する処置として、従来の人工臓器や他個体の臓器移植における問題点(拒絶反応や後遺症など)を回避し、生体への負担を最小化できる手法として注目されています。
このシリーズでは今後数回に亘り、その基本的知識から実際の臨床応用まで、ケース別にご解説頂きます。