大阪で行われました第6回日本獣医がん学会に参加してきました。シンポジウムは「雌性生殖器腫瘍」という命題で、様々な先生にご講演いただきました。卵巣腫瘍が腹腔内に播種した際に用いられる抗癌剤腹腔内投与の効果や、膣にできた腫瘍へのアプローチ法など非常に興味深く聞かせていただきました。また、各腫瘍の病理所見を学ぶことができ、実際の臨床での病態生理を理解するのに非常に有用であると感じました。
2012年01月
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1月28・29日 第6回日本獣医がん学会
12年01月29日
進行性網膜萎縮(変性)
12年01月24日
進行性網膜萎縮は、網膜の変性がおこり、始めは暗いところでの視力の低下、進行して、全盲となる。
遺伝的疾患とされており、報告されている犬種には、アイリッシュセッター、トイプードル、ミニチュアダックスフンド、秋田犬、ラブラドール・レトリーバー、コッカースパニエル、ミニチュアシュナウザー、コリー、ウェルシュコーギー・カーディガンなど多数報告されています。
症状として、初期には夜に外に行くのを嫌がったり、暗い階段を嫌がるなどの行動の変化が認められます。進行してくるにつれ、光が弱いところでの視力の低下に伴い神経質になったり、動きが慎重になったりします。最終的には明るいところでの視覚も消失してしまいます。
検査としては、眼底の網膜血管の狭小化、反射の消失、眼底のタペタム反射の亢進が認められます。また、網膜電位図が初期の診断に役立ちます。
症状の発症時期は犬種によりそれぞれですが、最終的には視覚が消失してしまう病気で、治療法はありません。サプリメントとして、アスタキサンチンが効果があるのではないかとも言われています。
遺伝性とは異なり、炎症性、代謝性、栄養性によって網膜の変性がおきることもあるので、それ以外の原因疾患になりうるものがないかを精査しないといけません。
1月21日葉月会腫瘍学セミナー
12年01月21日
腫瘍学セミナー 神経系腫瘍
酪農学園大学 廉澤 剛 先生
今回は、神経系腫瘍について、学びました。神経の腫瘍は、体表腫瘍と比較して、分かりにくく、また、動物は言葉が話せないため、症状が曖昧な場合があります。神経系腫瘍の鑑別に、単純レントゲン検査、造影検査、CTやMRIなどがあります。動物では脊髄造影は、2箇所から行う検査で、それぞれのメリット、デメリットと、検査のコツを学びました。また脊椎、脊髄の異常には、腫瘍以外にも、椎間板ヘルニアや、骨折、椎間板脊椎炎といった感染症があります。特に椎間板脊椎炎は、あまり良くある病気ではないですが、レントゲンでは特徴的な所見を示します。貴重な症例を見ながら注意するポイントを学びました。最後に貴重な症例を2例を学びました。神経系腫瘍はあまり多くない腫瘍です。それゆえに今回の、セミナーはとても貴重なものだと思いました。
1月20日 志学会免疫学セミナー
12年01月20日
臨床現場におけるインターフェロンの応用
共立製薬営業技術部学術科 保志昌子先生
インターフェロンはT細胞やNK細胞などの免疫担当細胞を活性化し、抗腫瘍作用を示すことが近年報告されています。本セミナーではインターフェロンによる抗腫瘍効果のメカニズムや、実際にインターフェロンが有効であった症例を紹介していただきました。特に、犬の肥満細胞腫、悪性黒色腫、上皮向性リンパ腫で効果が認められたようです。インターフェロンの抗癌作用はまだまだ未知の部分があり、新しいがん治療の一つになるのではないかと期待されます。
猫の血液型
12年01月17日
猫にも血液型はあります(犬もあります)。この血液型が必要な状態は、猫では輸血をしなければならない病気の時です。猫の血液型は、猫ABシステムのみ知られ、A型(A/A)、(A/B)、B型(B/B)型、AB型の3種類の対立遺伝子からなっています。常染色体のメンデルの法則に準じており、A型は、B型に対して、完全優性であります。またAB型は、第3の対立遺伝子として、遺伝するため、AB型同士の子のみAB型が誕生しますので、AB型はとても少ない血液型です。基本的にはA型の猫が大多数をしめ、(60~100%)、B型(0~40%)、AB型が、1%以下と言われております。もし輸血をするなら、この血液型の適合が必要で、AB型は、AB型の血が理想ですが、1%以下の確率であり、用意するのがとても困難ですので、その場合は、抗B抗体力価が低いA型血液を輸血することが推奨されます。
1月12日 葉月会セミナー
12年01月13日
眼の免疫介在性疾患
ファーブル動物病院眼科
山下 真先生
眼における免疫介在性疾患は局所的にも、全身性疾患の一症状としても現れます。治療にはステロイドが必要になりますが、ステロイド点眼における投与経路や力価について再確認することができました。眼疾患においてもステロイド剤は漸減が必要であるなど、大変勉強になりました。
知っておきたい免疫抑制剤
湯木どうぶつ病院
湯木 正史先生
ステロイドを長期にわたって継続使用する際には免疫抑制剤を併用することでステロイドの用量を減らすことができます。近年では多くの免疫抑制剤があり、その薬理作用から適用まで基礎から学ぶことができました。各免疫抑制剤の組み合わせなど先生の経験だけでなく、最新の研究からも多くのデータを参考としており、エビデンスを重視した講演でした。
鍼治療
12年01月10日
鍼とは、動物の体の特定部位(穴位)に鍼を刺入し、皮膚や筋肉を刺激する治療法です。
伝統医学において治療とは、穴位を刺激することにより邪気を払い、気血の滞りを取り、経路(※穴位は道のようにつながっており、この道は経路と呼ばれる。気や血は経路に沿って全身を巡るっている。)を疎通させ、陰陽を調節して症状を緩和する行為を言います。現代医学の研究でも穴位を刺針すると特殊な生理的現象が起こることが証明されています。
当院ではこの鍼と電気刺激療法を組み合わせてリハビリテーションを行っています。電気刺激療法は理学療法の中でも一般的に用いられており、筋肉の再訓練、筋萎縮の予防、関節の動きの改善、鎮痛などの効果を期待して行われる方法です。鍼を刺入し、さらに低周波の電気を流すことにより、より効果的に穴位を刺激することができます。
鍼治療の適応としては椎間板疾患や関節炎、変形性脊椎症などがあり、これらの病気における痛みや筋肉の委縮を軽減してあげられます。もし興味がおありでしたら気軽にお問い合わせください。



