スタッフによる診療コラム

スタッフによる診療コラム

犬の肛門周囲腺腫

10年03月10日

肛門周囲にできる腫瘍で最も多いのは肛門周囲腺腫です。去勢していない高齢犬に多く発生する良性の腫瘍です。アンドロゲンという男性ホルモンの異常によって刺激されて出てくるようです。多発することが多く、肛門周囲が腫瘍の自壊により化膿し、たいへんな状況になって連れてこられることもしばしばです。小さなものでは去勢手術により消えてしまうものもありますが、基本的には去勢手術と腫瘍摘出手術が必要になります。
雌の肛門周囲腺腫瘍は副腎での異所性のテストステロン分泌が起きている可能性があるために精密検査が必要になります。
肛門周囲腺腫は会陰部89%、尾7%、腹部3%の割合で発生します。
肛門周囲にできた腫瘍が肛門周囲腺癌の場合もありますので、発見された場合ぜひ動物病院に連れていくことをお勧めします。
なお、前立腺肥大、尾腺の過形成、会陰ヘルニアとともに去勢手術をしておくことにより予防可能な腫瘍です。若い時期の去勢手術についてもご考慮いただくことをお勧めいたします。

ミニチュアダックスフントの脛骨異形成症

10年03月02日

ミニチュアダックスフントの脛骨が、成長期に湾曲する脛骨異形成症(Pes Varus)という病気があります。膝のすぐ下の骨は、脛骨と腓骨からなっており、その脛骨が内側に曲がってくるという病気です。成長期、成長板によって、骨が縦に成長する時期に、なんらかの原因によって脛骨の遠位成長板の内側といった一部分だけが、成長をやめてしまい、その結果、脛骨が内側に曲がってくる病気です。原因は分かっていませんが、遺伝の可能性が高いとされています。
その脛骨の湾曲の程度は様々で、軽度な場合全く歩行に影響がなく、重度な場合は跛行がでます。脛骨が曲がっていますので、膝蓋骨が外方に脱臼しやすくなります。
治療の必要がない場合も多いですが、湾曲が重度で、跛行が出てしまう場合は、脛骨の湾曲を矯正する骨きり術がおこなわれることがあります。

2月27日 葉月会セミナー

10年02月28日

症例検討会
酪農学園大学 廉澤 剛教授

今回は、
原因不明の鼻汁過多症・副腎腫瘍・腎嚢胞
など、多くのテーマについてご講義いただきました。
普段目にすることが決して多くない症例ですが、こういったお話を拝聴する事で
実際に当たった際に、迅速な判断ができると思います。

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