南が丘動物通信

7月26, 27日Improve international 腹腔鏡手術コース 18年07月26日

Improve international ショートコース 腹腔鏡手術(初級)

講師:Eric Monnet 

 WAHAが開催しているImprove internationalの腹腔鏡手術の講義・セミナーを受講してきました。以前に参加させていただいた外科コースと同様の施設での開催で、最新の設備と器材、そして何より世界的に著名なEric Monnet先生の指導を受けることができ、とても勉強になりました。

 腹腔鏡は低侵襲手技ですが、その分安全性には充分に配慮せねばならず特に初めの気腹を行う際の注意点については重要なポイントでした。常にカメラの中に写しながらでないと鉗子を操作してはいけないなど、当たり前かもしれないけど守るべきルールについて確認できました。獣医療で腹腔鏡が最も使用されるのは避妊手術や腹腔内陰睾、肝臓生検、胃固定手術です。それぞれの手術におけるカニューレの位置、どの器具を用いるかなど、基礎から講義していただきました。

 獣医療でも腹腔鏡を用いた手術がこれからどんどん増えていくものと予想されます。開腹下での手術のほうが適している手術もあれば、腹腔鏡のほうがメリットが大きい手術もあり、これから適応範囲が広がっていくことが期待される分野となっています。これからも最新の情報を集め、犬猫に負担の少ない手術のために活かしていこうと思います。

T.S.