南が丘動物通信

ワクチン接種後アレルギー反応 18年06月10日

ワクチン接種後の犬に、さまざまな副反応が起こることがあります。それらをまとめて「ワクチン接種後アレルギー反応」と呼びます。その原因アレルゲンとして考えられているのが、市販のワクチン中に含まれている牛由来タンパク質です。ヒト用ワクチンにおいては、WHOによってワクチン中の牛由来タンパク質の量が制限されていますが、犬用ワクチンにはヒトのような基準が設けられておらず、ヒトにおける基準値をはるかに上回る量の牛由来タンパク質が混入していると推測されます。ワクチン接種後アレルギー反応には大きく分けて二種類あります。一つは即時的で、接種直後から60分以内に主に呼吸器・循環器症状といった全
身性アナフィラキシーが発生します。もう一つは非即時的であり、接種後60分後から24時間、あるいはそれ以降に皮膚症状などが発生します。アレルギー反応を起こした犬に対しては、早急に適切な治療を行う必要があります。特に、呼吸器・循環器症状を示した犬は死に至る可能性がありますので、エピネフリンの投与を中心とする緊急の対応が不可欠です。しかしながら、このようなことが起こる確率は決して高いわけではなく、ワクチン接種によって得られる利益が副反応に伴う不利益を大きく上回ることを忘れてはいけません。予想されるリスクを正しく理解した上で、必要なワクチンを接種していただくことが大切です。万が一アレルギー反応が発生した場合には適切に対処できる環境を整えておりますので、すぐにご連絡いただきますようお願い致します。S.K

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