犬の心筋症のうち最も発生が多いのが拡張型心筋症です。ドーベルマン・ピンシャー、ボクサー、ラブラドール・レトリーバー、ゴールデン・レトリーバー、グレート・デーン、アメリカン・コッカー・スパニエルなどによく認められることから、この疾患の発生の背景には遺伝の関与が強く疑われています。この他に、タウリン、L-カルニチンといった栄養素の欠乏やウイルス性心筋炎もこの疾患の発生に関与していると考えられています。発症年齢は若齢から老齢まで様々で、雄に多発する傾向があるといわれています。
症状としては、運動すると疲れやすい、呼吸が苦しそう、腹水がたまる等の心不全の症状が徐々に、若しくは急激に発現します。
確定診断には聴診や心電図検査、血液検査、X線検査などでは困難であり、心エコー検査が必須となります。
治療には強心薬、血管拡張薬、利尿薬などが使用され、胸水や腹水の存在により呼吸状態が悪化している場合にはこれらの吸引が行われます。また、運動制限や塩分を控えた食事も心臓の負担を軽減させる効果があるため同時に行われます。
心臓疾患全般に言えることですが、病状がかなり進行してから初めて症状が発現するため、心エコー検査も健康診断の一環として取り入れてみてはいかがでしょうか。
2010年04月
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犬の拡張型心筋症
10年04月13日



