南が丘動物通信

2月22日葉月会 腎・泌尿器学 シリーズセミナー 19年02月23日

第3回 1から始める腎臓病のはなし

慢性腎臓病の治療の基本①

宮川 優一 先生 日本獣医生命科学大学 獣医内科学教室第二 講師

慢性腎疾患の犬猫について食餌管理をメインにお話していただきました。猫の特発性高カルシウム血症(明確な原因が不明)で35パーセントが尿石症を示したという報告があるが、宮川先生の症例で高カルシウム血症による尿管結石、閉塞性腎症といった病態をとる高リンでない慢性腎臓病ステージ2の猫では、腎臓病用処方食でなく、一般のシニア向けフード(ウェット)を食べさせているというお話は特に、たいへん興味深いものでした。

慢性腎臓病を悪化させる要因としては、蛋白尿・高血圧・高リン血症・脱水が知られていますが、そのリンをコントロールするうえで腎臓病用療法食は重要です。(リンの吸着剤だけでのコントロールはふつう難しい)。いろいろな論文報告をピックアップしながら、病態に合わせた治療選択について教わることのできるよい機会でした。

第四回の講義を楽しみにしています

M.K

2月3日兵庫県開業獣医師会臨床研究会 19年02月12日

舞子ビラ神戸(兵庫県神戸市垂水区)で兵庫県開業獣医師会臨床研究会が開かれました。午前の部では、滝口満喜先生(北海道大学大学院 獣医学研究院 獣医内科学教室 教授)による「上腹部の超音波検査~走査のポイントと評価のコツ~」のご講演がありました。滝口先生のご講義では、一般診療で役に立つ超音波検査のコツを実際の症例画像を交えながら丁寧に教えていただきました。特に、どうしても空気の干渉を受けてしまう胃の評価を肋間から行うコツなどは、今日からの診療にも役立てていけると思います。

また、当院からは、日下瑞希「消化管間質腫瘍(GISTと診断され長期生存を得られている犬の1例」のポスター発表をいたしました。

M.K

2月8日 犬の臨床病理シリーズセミナー 19年02月08日

検査データから学ぶ臨床病理学 血液化学検査4~肝臓編~

小笠原聖悟 IDEXX Laboratories, 小笠原動物病院

 小笠原先生の臨床病理学のセミナーは基本から立ち返るには本当に為になる講義です。肝臓病は人と同様に犬猫でも遭遇する機会が多いですが検査項目も多岐に渡り、その意味と目的を理解するのは非常に重要になります。

 猫のALP上昇は病気に特異的で甲状腺機能亢進症と肝リピドーシスの際に上昇します。またGGTが乳腺の疾患で上昇することは盲点で勉強になりました。講義の終盤は実際の症例での検査データを基に考察を重ねるのですが、講義で勉強したことがそのまま当てはまるため、講義+症例で二重に理解を深めることができました。症例は非常に重症で、いくつかの病態が複雑に絡まっていたため難しかったですが、私たちが出会うであろう患者さんでも同様に考察できるようにしていきたいと思います。

T.S.

2月2日(土)、3日(日)日本獣医再生医療学会第14回年次大会 19年02月08日

アットビジネスセンターPREMIUM新大阪で行われました。日本獣医再生医療学会と日本獣医再生、細胞医療学会と合併し一般社団法人日本獣医再生医療学会として発足した初めての年次大会でした。臨床家とアカデミアが力をあわせてますます進化できるようにしていこうと合併されました。テーマがご家族に笑顔を届けられる細胞療法を実施するには、というテーマでした。再生医療や免疫療法は新しい分野ゆえに間違った方向に行かぬよう、十分なエビデンスを蓄積して動物やご家族の方々に良い医療としてご提供できるようにしていきたいと思います。須藤獣医師が症例報告の発表「1歳で発症した両側水腎症に脂肪幹細胞療法を実施した猫の1例」で会長賞をいただきました。

S.S